☆手書き文字と書道・書写書道教育に関する学会情報


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手書き文字に関する学会

 手書き文字の研究を総合した学会というのは、残念ながら日本にはありません。しかし、国際的にはそれに当たるものとして次があげられます。(私もここの会員になっています。)

 また、海外には民間団体を中心としたグラフォロジストの協会もあります。たとえば、以下があげられます。(私はここの会員になっていませんので、詳しいことはわかりません。)  一方、国内における手書き文字の研究については、各分野の学会において発表がなされています。詳しくは、それぞれについてご参照下さい。

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書に関する学会

 「書の研究に興味があります。書道に関する学会は、どんなところがありますか?」というご質問をいただきました。まず、学会として次のようなものがあります。

  1. 書学書道史学会
  2. 全国大学 書道学会
 両方とも、会員数からいうと決して大規模な学会ではありませんが、日本学術会議協力学術研究団体です。(学会と名の付く書道団体はいくつかあるようですが、日本学術会議の関係学会はこの二つではないかと思います。もし違っていましたら、ご指摘をお願い申し上げます。)
 2は、書道の学会です。書道史−作品論・作家論・書体論など−や書論などが発表されています。ただし、構成員は書道の教官や書道専攻の院生が多いのではないかと思います。
 一方、東洋史や考古学また美学などの人も参加しやすいように作られたのが、1といって良いだろうと思います。

 また、学会という組織を取っていませんが、全国に研究会がたくさんあります。良寛・鉄斎といった人物を限った研究会の他、

  1. 書論研究会(京都、杉村邦彦先生主催)
のような幅広く扱っている会もあります。

 参考のために、「石川県書写書道教育」(石川県書写書道教育連盟会報)掲載の「学会報告」を転載させていただきました。

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書写書道教育に関する学会・研究会

 書写書道教育関係の学会・研究会として次のような組織があります。

  1. 全国大学 書写書道教育学会 (同若手研究者グループ
  2. 全日本書写書道教育研究会
  3. 石川県書写書道教育連盟
 1は、教育関係の学会です。歴史・比較・実践・基礎理論として、目的論・教材論・指導論・学習者論・指導者論(教員養成)などが、発表されています。ここでは、教育の基礎研究の発表を認めていますので、日常(硬筆も)の手書き文字の研究発表ができます。私は主にここで発表しています。会員は、大学教官・院生・附属学校教師・普通の学校の教員が主となっています。なお、同学会には若手研究者グループがあり、webも公開されています。これから書写書道教育の勉強を始めてみようと思われる方はぜひご覧ください。
 2は、教育関係の研究会です。おもに小・中学校、高等学校・大学の教師が会員で、実践的な授業に関する発表や公開授業などがおこなわれています。
 さらに3のように、たいてい各県には書写書道教育に関する研究会があります。

 参考のために、「石川県書写書道教育」(石川県書写書道教育連盟会報)掲載の「学会報告」を転載させていただきました。

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