午前
@「石鼓文に関する一考察」 篠田幸夫
A「龍門造像記考ー義邑造像を中心としてー」 橋本栄一
B「建安十年の『立碑の禁』に関する一考察」 濱田瑞美
午後
C「秋史金正喜の書美ー秋史書法理論と隷書作品の比較分析ー」 李華真
D「藤原俊成筆書跡の再検討ー『顕広切』『御家切』を中心にしてー」 大曽昭和
E「高村光太郎の書の研究」 川俣徳子
「建安十年の『立碑の禁』に関する一考察」は後漢時代の経済状態や立碑にかかる金額の様子を調査し、「立碑の禁」が単に経済的弊害から禁止されたのではなく、立碑による名声誇示を禁ずる目的があったことを考察している。
「秋史金正喜の書美」は、朝鮮で高名な金秋史の紹介がなされ、伊秉綬の隷書と比較しながら、秋史の書の特徴について考察している。
「高村光太郎の書の研究」は、高村光太郎の書風がある時期に一変しているという考えから、その書風の変遷について探ったものである。また、その変化は彫刻・詩・絵画にも見られるとして、それらの諸芸術と関連づけられ、高村光太郎にとっての書の位置づけについて考察している。
来年の大会は十月第二週に岡山で開催される予定となっている。
<=========================
押木研究室に戻る
========================>