学生のレポート(文字文化と効果的に書く)でなるほど−中島みゆき「ファイト」と杉山勇人− Date: 2023-09-13 (Wed) 
 前期の授業における学生のレポート類、レポートといってもここ数年は、毎時間のワークシート的なものへの書き込みを評価しています。

 「中等国語科指導法(書写論)」の学習内容は、「速く書いても読みやすさを維持するために」と「文字文化を踏まえ効果的に書くこと」の授業実践です。

 後者のワークシートで、なかなか良いところに目を付けているレポートがいくつかありました。2つ取り上げたいと思います。

 一つは、杉山勇人氏の論考を元に、中学校3年生の授業を構築しているものです。良く見付けました。見付けたことと、これを元に授業を構築しているところが評価できます。

  中学校書写:これからの社会と文字文化
  〜毛筆の近代史から考える〜
    鎌倉女子大学短期大学部准教授 杉山勇人

   〈教育情報誌 学びのチカラ vol.1 (中学校版) 2021年9月発行より〉
   https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/forum/ict/shosha-jh2305.html

 もう一つは、やはり「文字文化を踏まえ効果的に書くこと」の授業構築において、中島みゆきの「ファイト」を取り上げていること、そしてその取り上げ方です。その箇所をピンポイントで抜き出すと、以下の箇所です。

  女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている

これを、あるいは「ファイト」全体を文字の文化として、中学校3年生がどのように考えるかということになります。

 どのような授業を考えているかは別として、その素材が良いので、紹介させてもらっておきます。

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