■ 外山『こうやって、考える』から「活字により…」 | Date: 2023-03-24 (Fri) |
こういった本をあんまり読まない方ではないかと言われます。確かにそんな気もします。しかし新幹線に乗る前に、売店でふと目に留まって買ってしまうこともあります。
少し目に留まったことを、抜き出します。よろしければ、購入して読んでみて下さい。
「借りものの知恵に頼りすぎない」
外国の知識に頼りすぎないようにすべきだということが書かれています。私たちが扱っている手書きについては、アルファベットなどの書字の知見からでは考察できないことも多く、中国も書字動作を中心とする書字行為自体に関する研究は(少なくとも私の知るところでは)少ないので、私たちはその方法論から考えていく覚悟が必要なのではないかと思っています。
「手を動かす」
頭を動かすだけではなく、手を動かすことが必要だと言うことですね。
「活字により失われたモノに思いを馳せる」
「〜活字印刷は、おそらくもっとも個人的要素があいまいになりやすい形式であることを〜」「肉声による味わいには及ばないのが普通である。」と、まったくそのとおりですね。その間に、手書きがあると考えれば良いかと思います。
※外山滋比古(2021), こうやって、考える, PHP研究所