上田さんの「簡単に「伝える」ことができる 今…」を読んで Date: 2022-01-14 (Fri) 
 「教室の窓」vol.65を読ませていただきました。東京書籍のWebページからも読むことができるだろうと思います。
 https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/kikanshi/mado/

 特集は、ダイバーシティです。特集とは直接関係しないとは思いますが、巻頭言において、タレントでアナウンサーの上田まりえさんという方が、

   「簡単に「伝える」ことができる今だからこそ」

という文章を載せて下さっています。

 その中で、上田さんは、

   「伝わればいい」というのは,少々乱暴ではないか。相手に
   どのように“伝わる”のかという「思いやり」が欠けている
   ように思えてならない。

とされています。私たち書写教育の場合は、手書きの文字について、
(以下の部分は押木:)

   読めれば良いというのは、学校教育における子供たちの資質・
   能力としては十分ではなく、「読みやすく書ける」という
   視点を忘れてはならない。より良い、コミュニケーションの
   ために。

と考えることができそうです。上田さんは、

   近年,SNSの隆盛により,いつでも,どこでも,誰に対し
   ても,文字を入力するだけで,自分の気持ちや考えを伝える
   ことができるようになった。簡単に伝えることができるよう
   になった反面,本質を忘れてしまっている人が多いように
   感じる。
      (中略)
   伝える人の顔を思い浮かべ,一文字一文字に心を込めること
   を忘れないでほしい。そう切に願う。

とまとめておられます。切り出し方が乱暴であればお許し下さい。そして興味を持っていただけるなら、ぜひ、上田さんの本文全体を読んでいただけたらと思います。

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