■
板書が減ることと、手書きが減ること |
Date: 2021-06-25 (Fri) |
授業において「どこ」に書くかということ、児童・生徒・大学生であれば、ノートする・ワークシートに書き込む、教科書にメモ書きするといったことがあるかと思います。黒板に書くこともありそうです。そして別途書いたように、タブレットPCのソフトウェアに書き込むことも多くなっていくと思います。
教師が授業中に書くのは、ほとんどが黒板だったかも知れません。もちろん大学ではプレゼンテーションソフト、商品名でパワーポイントといった方わかりやすいかも知れませんが、パワーポイントを用いた授業もおこなっていました。ただ授業中に「書く」ということでは、黒板だったのではないかと思います。
しかし私自身、昨年のコロナウイルスの感染対策の状況の中では、オンラインでの授業ということもあって、ほとんど板書をしませんでした。授業によっては板書をまるまるタブレットPCで書くなどして、それを配信していました。別の授業では、パワーポイントのシート上に手書きで補足を書き込むなどもしていました。今年度は、対面で授業していますが、大教室の黒板が小さくて後ろの席から見にくいということで、タブレットPCに手書きしたものを、画面にプロジェクタで映したりもしています。
このように私の場合は、黒板の代わりに手書きの画面をプロジェクタに映していますので、ほとんどの学生が必要に応じてそれをノートに書き写しています。またパワーポイントの画面に手書きで補足した内容を、各自の資料に書き留めています。ということは、板書しなくなるということが、手書きしなくなることとは直結しません。
板書が減ることと、手書きしなくなるということとは、本来直結しないはずです。しかし、現実問題としてそういうことが起こりうるかも知れません。それで良いかどうかということは、しっかり考えていく必要があると思います。
- このページの内容について著作権は放棄していません。使用の際は、必ず「著者名:押木秀樹」と「出典:www.shosha.kokugo.juen.ac.jp」「年月日:本ページ上部に掲示」を明記して下さい。
[前頁]
[次頁]
トップ
検索
(管理用)