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教室におけるタブレットPCの利用は指・ペン? |
Date: 2021-05-27 (Thu) |
GIGAスクール構想によるタブレットPCの利用が、教室で普通におこなわれるようになりました。このところ教育実習の参観等で学校の様子を見せていただいたりしているところでもありますし、卒業生や修了生との雑談でもそのことが話題になったりします。1人の修了生の方が、この動きは手書きに変化をもたらしますねという話をしてくれました。それはかなり速い動きである可能性もあるのではとのこと。私もあり得ることだと思います。
紙に書くか、タブレットPCに書くかということについては、今後、ある程度の比率まで進行することはあり得るだろうと思います。その場合、いずれにしても手書きするということであれば、良いのですが。タブレットPC上での文字使用が、キーボード入力やフリック入力とローマ字かな漢字変換で良いかどうかはとても気になります。
教室でタブレットPCの使用実態をみていると、ペンではなく指で操作していることが多いように思われます。人の文化という点では、指を使う(でかく)ということと、枝などの棒を用いる(てかく)ということと、どちらが高度でしょうか。人間は棒を用いて、細かな表現などの操作をおこなってきたのではないかと推測されます。ここは、その分野の研究成果を押さえておくべきところです。
教室をみていて、児童生徒がペンを持っているのは、書いている時ではなく、描いているときだったりしないでしょうか。いや、字は記号として共通のものであって良いのに対し、絵は自分がイメージしたものを作り出したいから当然だということでしょうか。文字におけるパラ言語的要素は捨て去って良いということにはならないように思うのですが。
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