米百俵は、どこに? Date: 2004-09-01 (Wed) 
 うちのwebでは、無料で各種情報を提供しています。もちろん、他のweb
サイトと同様に、上越教育大学や当ゼミの宣伝のためという側面もないとは
いえません。しかし、本当の気持ちとしては(書くと照れるのだがホントの
信念として)、日本の文字を書くことの教育のために、できるだけ便利で
お金もかけずに、書写や文字を書くことの情報を得てもらいたいという
思いからなのです。現実的に儲かるかどうかは別としても、本にして印税を
もらうよりは、明日の日本に貢献したいんです!
 そのために、国から支援をもらっている国立大学法人に勤務しているので
すから。 成果は、日本中の教育のために使って欲しいのです。

 私は教育史の専門でもありませんし、詳しいわけでもないのですが、日本の
発展と充実は、歴史的にみても極めて充実した教育にあるのではないかと思っ
ています。米百俵の逸話もそうではないかと思うのです。

 今、大学は一般に、論文数や特許数が評価対象になっています。それ自体は
(方法の問題などあるようですが)、悪くないと思います。ただし、教育・教
員養成系では、論文は同じであっても、その成果を囲い込まないことが重要で
はないかと思うのです。教育に関しては、できるだけ多くの学校で使える成果
であるべきだと思うからです。

 新聞(毎日教育メール 2004-08-30 No.679)にて、自治体がデジタルコン
テンツを有料配信するという記事を読みました。それ自体は、いろいろ工夫さ
れていて、大いに期待できると思いました。関係者のコメントとして、
  「教育用のコンテンツは無償だという意識を変える必要がある。教員が
   自分でコンテンツを選べるようになり、学校がコンテンツを安い価格で
   大量に購入できるようになれば、教育業界が活性化する可能性もある」
と紹介されていました。教育業界の活性化も、教員が選べることも、安い価格
も大賛成です。一方で、国にしろ自治体にしろ、米百俵の精神で、それらを実
現する方向性を目指すというのも、ありかなと思いました。コンピュータ用の
ソフトウェアに限らず、教育用コンテンツに予算をつぎ込んで、次世代の日本
人を育てるという発想もありなのではないかと。(余談ですが、それを海外に
売って商売しても良かったりして、、。余談です。。)

 ずいぶん話がそれてしまいましたが、そのようなわけで、当方のwebは無料で
読んでいただける状態のまま、できるだけ文字を書くことや書写に役立つ情報
を更新し続けたいと思っています。
 なお、webの内容を図書として<も>読めると良いという意見があるかも知れま
せんね、、、いやぁ、出版社からのお誘いはないもので、、やっぱりこの状態を
維持したいと思います。

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