■
親指を立てる持ち方(つづき) |
Date: 2005-05-24 (Tue) |
「筆記具の軸を親指の付け根につけて、親指を立てる持ち方」
が増えているという話の続きです。わかりにくいかと思いましたので、画像を載せてみます。こんな持ち方だと思います。(実際には、もう少し親指が上方を向いていることが多いように思います。)

先のご指摘の先生から、補足をいただきました。(※この部分について、引用等される場合は、ご指摘下さった先生の許可が必要になりますので、お問い合わせ下さい!)
原因として、
・筆記具の先端が見えるようにという指導をおこなった結果ではないかということ
を補足下さいました。また、結果として、
・長時間書いても疲れないようだということ
・かなり速く書ける生徒いること
・字形はやや縦長になりがちであること
をご指摘下さいました。
これらについては、先に私が述べた点のうち、
・無理な力が入らず、疲労が少ない。
・視界を遮らない→姿勢・錯視の問題等も生じにくい
・先端部の運動の大きさも(縦方向には)問題が生じにくい
・横方向への運動が制限される。
などと一致するように思われます。
この持ち方の改善としては、
親指の関節の調整能力
が必要なのかも知れません。適度な屈伸ができれば、親指を筆記具につけた状態で、適切な角度維持が可能になると考えます。さて、実際にはどうでしょうか。
また、別の方から、筆記具を立てすぎる、鉛筆を向こう側に倒すほどにして書く子が増えた気がするという情報をいただきました。これは、私どもの調査でも感じられたことです。親指・人差し指の調整による角度調整力をどのように付けていくかという点が気になりますし、手持ちのデータからも検討してみたいところです。
今後とも、子どもたちに直接接している先生方のご意見をうかがいながら、手で書くことの指導の向上を探っていきたいと思います。
- このページの内容について著作権は放棄していません。使用の際は、必ず「著者名:押木秀樹」と「出典:www.shosha.kokugo.juen.ac.jp」「年月日:本ページ上部に掲示」を明記して下さい。
[前頁]
[次頁]
トップ
検索
(管理用)