全書研2025、シンポジウム「文字文化の今、未来」 Date: 2026-07-01 (Wed) 
 全書研、全日本書写書道教育研究会の会報148号が、届きました。

 2025年度、千葉大会のシンポジウム「文字文化の今、未来」の要旨を載せていただいています。シンポジウムでは、まず加藤泰弘先生、松本仁志先生、青山浩之先生と私がそれぞれ「文字文化」を切り口に、自身の研究を基に提言を行いました。その際の、私の発言要旨をまとめていただいてあります。以下になります。

 押木氏は、まず、書字動作に関
する様々な知識や考え方を理解す
ることが重要であるとし、これら
を文字文化として学習に位置付け
るべきであると論じた。また、読
みやすさへの意識とパラ言語的機
能について、気持ちや意図、その
人らしさが伝わるといったコミュ
ニケーションの効果のほか、AI
にはできないこととして、身体性
の効果があるということが諸研究
成果を基に提示され、これらのパ
ラ言語的要素を、文字文化の一部
として学習内容に位置付けていく
必要性が述べられた。

 動作も文化であることを意識したいということと、なんとなく気持ちが伝わる、その人らしさがあらわれるといったことを現象として捉えて学習にしたいということになります。

 その後、質疑がおこなわれ、まとめの発言が求められました。その前の話を受けつつ、私が述べたことを次のようにまとめてくださっています。

 押木氏は、漢字や漢字教育に関
する学会において、様々な研究発
表がなされているが、そのうち書
くという動作を踏まえて考えるこ
とでもっと素直に説明できること
も少なくないと考える。文字文化
や書く行為そのものの重要性を理
解できる人を多く養成し、社会全
体を変えていくためにも、この全
書研という場で引き続き文字文化
について検討を深めていくことが
重要である、とした。

 ちょっと言いすぎかも知れませんが、漢字や文字の研究の領域において、動作に関する研究が十分ではないのは、そうであろうと思っています。

 3名の先生方のご発言については、ぜひ全書研会報148号をご覧いただきたくお願いいたします。もちろん。シンポジウム以外の研究発表の要旨なども掲載されています。

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