| ■ 左手書字におけるディスアドバンテージとその解消 | Date: 2026-05-31 (Sun) |
左手書字についての研究については、調査対象者の皆様はじめとして、お世話なりました。論文として、『書写書道教育研究』に掲載されましたので、報告させていただきます。
それぞれ以下になります。(urlが長くなって、すみません。)
押木・小林・土田・堀江・小林, 左手書字における非優位性と筆記具の傾き等の特性─書字・描画動作の分析を中心とした調査より─,書写書道教育研究 第40号, pp.1-10, 2026.03
http://www.shosha.kokugo.juen.ac.jp/oshiki/ronbun/2026_03_%E6%8A%BC%E6%9C%A8%E4%BB%964%E5%90%8D_%E5%B7%A6%E6%89%8B%E6%9B%B8%E5%AD%97%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E9%9D%9E%E5%84%AA%E4%BD%8D%E6%80%A7%E3%81%A8%E7%AD%86%E8%A8%98%E5%85%B7%E3%81%AE%E5%82%BE%E3%81%8D%E7%AD%89%E3%81%AE%E7%89%B9%E6%80%A7%20.pdf
(かんたんな解説)
http://www.shosha.kokugo.juen.ac.jp/oshiki/ronbun/2026_0331_%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%AA%E5%A0%B1%E5%91%8A_%E5%B7%A6%E6%89%8B%E6%9B%B8%E5%AD%97%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E7%A0%94%E7%A9%B62_%E7%AD%86%E8%A8%98%E5%85%B7%E3%81%AE%E5%82%BE%E3%81%8D%E3%81%AE%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%82%92%E4%B8%AD%E5%BF%83%E3%81%AB.pdf
18 歳から 48 歳までの左手書字者の方にご協力いただき、2024年度の調査と基本的には同様の成果を得ることができました。論文も2024年度の調査結果よりも、結論を明確に述べていますので、よろしければご参照いただければ幸いです。そこまでではないが、結果を知りたいという方は、「(かんたんな解説)」をご覧いただければと思います。
結論として述べていることは、おおよそ以下になります。もちろん、安易に断定的に書くべきではないのも事実で、本当は上記の文献をご覧いただきたく思います。
・読みやすさや書字速度は、左手書字を右手書字に変える根拠にはならない。
・左手書字の児童に対する筆記具の持ち方指導において、筆記具が体と逆側に傾くのを修正するのは、必ずしも適切だとはいえない。(書きやすく、非優位性を解消しやすい可能性のある持ち方を選ばせてあげるべきだ。)
・筆記具の傾きを形成するのは、逆手などの手首の角度のみではなく、肩・肘・手首の関節の角度及び筆記具の持ち方によって複合的に形成されている。(逆手という特徴のみにこだわり過ぎない方が良い)
課題としては以下があります。
・被験者数を増やすことなどで、より正確な結果とする。
・手が汚れる問題への積極的な対応が必要である。
・筆順の問題への対処
・紙を傾ける問題の研究
・左手書字の理想的な筆記具の持ち方の検討
以上、取り急ぎ、報告させていただきます。
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