わくわく大学デー(附属中学校の生徒の皆さんの大学体験)
こんな大きな字、書いたことない!
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2002年度から、附属中学校の生徒の皆さんに大学の授業など体験してもらうイベント「わくわく大学デー」が開かれることになりました。これが7月31日に開催され、特別授業をさせてもらった側としても、とても良い経験になりました。
今回、押木研では、4つのテーマを提案し、そのうちの一つが選ばれました。テーマは、「こんな大きな字、書いたことない!」です。以下のような文で、中学生の皆さんに案内しました。
たぶん、学校でも習字の塾でも、筆で字を書くとき、多くの人は
半紙に字を書いてきたと思います。たまには、おぉーきな字を書いて
みませんか!
135cm×135cmの紙と、全長45cmで毛の長さ15cmの筆を用意します。
おもいきって、体ぜんたいで、大きな字を書いてみませんか?
人数制限にぴったり、8名のかたが参加してくれました。内容の概略は以下の通りです。
- 自己紹介
- 研究室紹介:「手で文字を書くこと」の研究室です。
- 説明:おおきな字を書く手順について
- 作業:どんな字を、どんな風に書くか考えよう
- 書く!
- 後かたづけ・書いたものを持ち帰る!
普段、まあどちらかというと書写教育の<研究>を売りにしている当研究室ですが、たまには夢中に字を書いてみようというわけです!
さて結果ですが、私の反省としては、最初から生徒のみなさんがリラックスできるような工夫をすべきでした。まあ、帰っていくときには、ニコニコと楽しそうにしてくれていたので、良かったとしましょうか。
なお、事後にアンケートを見せていただきました。そうしたら、予想以上にこちらの刺激になることを書いてくれていて、とても参考になりました。そのアンケートから、プライバシィに配慮して若干手直ししたものが以下の内容です。もしよろしければ、読んでみてください。
このページをご覧の附属中の生徒の皆さん、また来年、お待ちします!
おもしろかった点
- 文字を選ぶとき、その文字の成り立ちを知ることができて良かった。
- いろいろな形の字がある。字は数限りなく、いろいろな種類があることがわかった。
- 大きな筆に大きな紙、、今回の体験はめったにできない貴重な体験だった。
- 字を大きく書いてみることで、新たな楽しさがわかった。
- 筆が大きくて、びっくり!!でした。
- 形などをいろいろ考えて書いた字は、かっこよく個性ゆたかな字になったと思う。
- バランスをとって感じをだすのが難しかったですが、慣れてくるといい字が書けて楽しかった。
- 皆、それぞれ個性や雰囲気がでていておもしろかった。
- 書き終わったときのほっとした感じがよかった。
- 緊張したけど、楽しかった。
- どんな字を書くか選ぶのがおもしろかった。
残念だった点
- 紙が破れてしまって残念だった。次回も参加できたら、やってみたい。
- せっかく大きな紙だったのに、小さめに書いてしまったのが残念。
- もっとたくさん書きたかった。
もっと知りたいこと
- 書道字典を、もっともっと見てみたい。
- 字に関する研究がいろいろあることがわかりました。
- 書くことだけでなくて、研究していることにも興味を持ちました。
- 人に好感を与える字に興味があります。
- 親子で字は似るのか?
- 字で性格がわかるのか?