朱墨は何からできているの?

 

 
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 まさに表題のようなタイトルの質問をもらいました。実は、昨年も同じ質問をいただきながら、仕事がいそがしくてそのままでした。実は、製墨業の方に聞いてみてから、お返事したく思っていたのです。まだ、しばらくその余裕がありませんので、手近にある書籍から、メモ程度のものを作っておくことにしました。なお、出典を丁寧に書きたいところですが、かなり寄せ集めでして、今回はご勘弁下さい。

 本来の朱墨は、「銀朱」というものからできており、この銀朱とは水銀と硫黄の化合物である硫化水銀だそうです。製造方法は、水銀を硫黄とを焼くことで作られるとのことです。
 銀箔、銀泥の上に塗ると化学変化して黒くなるという記述もありました。

 まったく余談ですが、いろいろ検索していたら、「カラスウリ」に出くわしました。 蔓性多年草で、8〜9月に花をつけるそうです。この植物の名前ですが、カラスが好んで食べるからだという説もあるそうですが、研究によりカラスの好物ではないことがわかっているそうです。実は、朱赤色の果実がなるそうで、現在では中国から伝わった朱墨の色から、唐朱瓜(からしゅうり)と呼ばれ、それがカラスウリとなったとする説が有力なのだそうです。ふーむ、私が勉強になりました!