■ 手書き入力されたデータが、必ずしもアナログではないことについて | Date: 2021-10-11 (Mon) |
先進的な実践をおこなっている某中学校の研究協議会がありました。ハードウェアや汎用のソフトウェアを準備される皆さん(メーカー様?)へのお願いの気持ちです。同校の研究課題とは結びつきませんし、微細なことですが、私の立場からは気になることです。このところ、似たような趣旨のことを書いていて、申し訳ありません。
生徒が記述したデータを、蓄積して分析していくために、デジタルデータを用いるという説明の箇所で、キーボードで入力している画像と、紙への手書き・ダブレットPCへの手書きの画像がでていました。
紙への手書きではデジタルデータとするために、スキャンと文字認識(あわせてOCR)の2段階が必要ですが、ダブレットPCへの手書きであればそのまま個人性を持った画像データと、文字認識結果の文字データが得られます。私は現時点でNeboを用いていますが、学習ツール類にこういった機能がないことについて、意外と気付いていない人が多いのではないかと思いました。情報機器に詳しい中学校先生方でも、そういった部分についてはあまり意識されていないのではないかと思うのです。
ハードウェアや汎用のソフトウェアを準備される皆さんが、しっかり配慮して下さるよう、どうかお願いしたいと思っています。
追記
同日、堀田龍也氏の講演を聞かせていただきました。勉強になりました。黒板の役割の変化、なるほどを思いました。手順を示す機能ということですね。
タイピングスキルの重要性については、人の行為としての視点からは、手書きデータの適切な運用がハードウェア・ソフトウェアでおこなわれた上でのことにように思います。
附属学校のテーマ、「目標設定 手段構築 準備試行 客観分析」は重要だと思いましたし、適切に学習活動としておこなわれていること、よくわかりました。
鯨井先生のコメントから、フォントの選択や配置などについて(実はインフォグラフィックのぎりぎりテクストに近い部分まで)は、学習指導要領としては書写に示されている部分です。そのあたりをしっかりしないといけないことを、気付かされました。