場面にあった筆記具とシャープペンシルの分解 Date: 2025-02-28 (Fri) 
 H29小学校学習指導要領には、「目的に応じて使用する筆記具を選び,その特徴を生かして書くこと。」という文言があります。メモや下書きなど消して書き直す可能性がある場合は、鉛筆やシャープペンシルなどが適していますし、消えては困る用途にはボールペンや油性のフェルトペンが適しています。伝統や格式などが必要な場面では、毛筆が適していると考えます。

 大きめの字を太く書く時にはフェルトペンや、場合によっては毛筆もよいだろうと思います。逆に細かい字を書きたいときには、ボールペンやシャープペンシルを選ぶべきでしょう。細かくたくさんの情報を修正が可能な状態で書き込みたいノートの場合などには、シャープペンシルは都合がよいはずです。そう考えると、書写の学習内容に沿ったこととして、シャープペンシルの使用があり得るかも知れません。ちなみに、上記の学習指導要領の文言は、小学校第5学年・第6学年にあります。

 またその子にあった筆記具を用いることも、多様化の時代において重要なことであると思います。

 書字の学習に鉛筆の方が適している部分があるのも事実だと思います。たとえば紙への接地面の変化なども、大切だと思います。またシャープペンシルだと、授業中に分解して遊んでしまうから鉛筆の方が良いのだという意見も聞かれます。ただ、それについては分解できない、分解しにくいシャープペンシルを開発すればよいだけの話とも言えそうです。

 なお、そんな話をしていたらところ、ある先生から言われました。シャープペンシルには罪はない。シャープペンシルを分解してしまうのは、授業に集中できていないからであって、シャープペンシルがなければ、別のことでストレスを解消しようとするだろうとのこと。厳しいですが、確かにそういうことはありそうです。授業中に、スマートフォンで他のことをしている大学生も同様で、私自身反省しなければなりません。あ、述べたかったことは、前の段落までのことですが。
 

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