今回も、本題に入る前にご紹介したいものがあります。図の台北の故宮博物院精選『国の重宝』というのがそれです。(台湾の故宮博物院にて購入可能)故宮の文物がCD-ROMになっているのです。
たとえば右図は北宋の作品のページで、蜀素帖と朱熹の書とをありますね。このうち、朱熹の書をクリックすると次の図があらわれます。
さらにこのページから、タイトルをクリックすることでその説明が、図版をクリックすることで、図版が画面一杯にあらわれるのです。どうでしょう、前回お話しした仮想、書のCD-ROMに大変近いものが市販されているのです。
前回は、CD-ROMをパソコンに入れ、「作品で選ぶ」「作家で選ぶ」「地図で選ぶ」「年表で選ぶ」という四つの方法から、「作品で選ぶ」を使って「孔子廟堂碑」のページを開きました。そして、「その本物の拓本を見るには、どこにいったら良いのだろう?」という想定のもと、画面の「三井文庫蔵」と青い字(モノクロでは印刷の薄目の字)で書かれているところを、クリックするところで終わりました。
さてクリックするとどんな画面になったでしょう。今度は『墨 書のある美術館めぐり』から「三井文庫別館」が表示されました。簡単な解説の他、右下には「主な収蔵品」「所在地・地図」「休館日・入場料等」と表示されています。次の日曜日には、ここへ行ってみましょうか。休館日をクリックして確認、そして地図をプリントアウトすればOKです。ついでに孔子廟堂碑以外の収蔵品についても予習したいですね。
孔子廟堂碑くらいご存じですか。三井文庫には行ったことがありますか。では新たな古典にチャレンジするとき、どうします? 中国書道史の本を開き、甲骨文から見ていきますか? 書の愛好者の皆さんは、中国に行きたい、もう一度行きたいと思っていらっしゃる方も少なくないものと思われます。それでは、「地図から選ぶ」はどうでしょうか?
『墨 中国碑刻紀行』から「曲阜・孔子廟の漢碑」のページが表示されました。今度はどこをクリックしましょう?「もうきりがないよ」って、そのとおりです。興味のあるところを次から次へと見ていくことができるのです。
また、ここでご紹介したページの開き方ばかりでなく、
「これなら書の世界が楽しく学べそうだ」「中国旅行でも、どこで何を見たらよいか簡単にわかる」といった声が聞こえそうです。しかし、これは私の空想のCD-ROMでした。パソコン技術の進歩により、技術的には作れるようになりました。後は、これが売れるような商品になるかどうかにかかっています。その日を待ちつつ、次回に続きます。
インターネット同時掲載中!本稿は、『墨』発売と同時にインターネット上でも見ることができます。ネットスケープもしくは、エクスプローラ等に、[http://www.ed.kanazawa-u.ac.jp/~oshiki/index.html]と入れてください。また、ご意見ご感想は、e-mail : oshiki@juen.ac.jp (著者)もしくは coggie@***.***.** (編集)にお寄せください。次回以降に反映できるかもしれません!
|