ひらがな学習時に規範とされる字形と

実使用の字形との差異

−石川県輪島市内の小中高校生を対象とした

調査による差異の方向性と条件−

Differences of Letter Form between Copybook and Written by Students in HIRAGANA :The Direction and Condition TAKAKO IZUMOZAKI(Tokyo academy) HIDEKI OSHIKI(Kanazawa university)

東京アカデミー     出雲崎貴子
金沢大学教育学部    押木 秀樹


1. はじめに

 字形は時間の流れの中において変化し続けると考えられる。たとえば、かつての書道史のテキストにおいては、秦・漢代について小篆やいわゆる漢碑における古隷・八分に関する解説が多かったが、近年のものは簡牘に関する記述も少なくない。簡牘は肉筆であるという価値はもちろんであるが、漸次的に進行する字形(広義に書体を含む)の変化を見いだせるという点でも重要である。字形の研究においては、いわゆる規範とされる文字の研究のほか、日常的に使用されている文字(本稿では以下、「実使用時の文字」とする)の字形研究も重要な意味を持つと思われる。

 これまでも日常使用されている文字の研究として、小中高校生の文字の実態、特にマンガ文字・まる文字等について書かれた論文は少なくない。たとえば、山根*1は「変体少女文字」の名称で10の特徴を定義し、広範な調査を行っている。ただし、実使用時の文字の内、それぞれの定義によって任意の特徴を持つ文字を抽出した調査である点と、それらの特徴の定義の客観性の問題から再現性が低く、再調査を行いにくいという問題点が指摘できよう。

 この点について押木*2は、書写教育研究の基礎として、時間の推移やその他諸条件に起因する字形の特徴を差異として把握する方法について述べている。その諸条件は複雑であり、それらを解きほぐして手書き文字の実態を明らかにすることは容易ではない。そのため、一つ一つの小規模な研究の積み重ねが必要であることと、それらの研究は共通理解のもとで行われるべきであるとしている。  本研究ではこれを踏まえ、石川県輪島市という限られた地域ではあるが、その地域の小中高校生を対象として、ひらがなの字形の特徴を調査することにより、そこに生じている字形の差異について、諸条件との関係、差異の生じる方向性に関して考察を行った。前述の複雑な条件・要因のごく一部を扱った小規模な研究として位置付けられる。

 研究の全体像としては、小中高校生のひらがな字形の調査結果と、文字習得時に手本としている字形との差異が、どの程度どのように生じているか明らかにする。次に、それらの差異がどのような条件下であらわれやすいのか、前述の押木があげている多数の条件の中から、書字目的・年齢・性別に限定し検討を行う。さらに、字形の変化もしくは差異は、全くランダムに生じる場合もあろうが、何らかの条件によって引き起こされる場合や、ある方向性を持った変化であることも予想される。特に現代は、横書き書式の増加、筆記具の変化等、文字環境の変化が著しいことから、字形の変化も大きいのではないかという見方もできる。本研究では、その方向性のうち、簡略化と、横書きしやすさの2点から考察を行った。本稿では、対象としたひらがなの研究結果から特徴的なものを例として取り上げ報告したい。



2. 調査の方法および概略

2−1 調査対象

 日常の手書き文字の実態に近いデータを得るため、以下のような調査を行った。

 1.対象者  石川県輪島市内 小学校児童(6年生のみ)・中学校生徒・高等学校生徒  約350名
 2.調査日  1993年10月
 3.調査文字 ひらがな 46文字
 4.書字条件(統一)

 5.書字条件(変化)
 6.比較対象とした規範とされる字形
平成3年度文部省検定済み教科書 小学校国語科(書写)用 5社より抽出

 以上の1〜5の調査により、1人あたり3回の筆記をおこない、有効サンプルを得たものより、

    342人 × 3回 = 1026データ ( × ひらがな46文字 = 47196文字)

のデータを得た。ただし、条件1の提示は、被験者の理解力の点からこのようにしたが、調査データの信頼性を下げる危険性を持つことから大きな課題である。また、筆記具・書式の統一においては、通常の書字活動に多く用いられるものを推定し指定したが、これには予備調査等による根拠がない。また、あくまで実験的環境であり、本来の書字行為が再現できているかどうかわからないこと、対照実験としての縦書き筆記サンプルの収集、中学校書写教科書との比較等も今後の課題である。


2−2 差異の抽出方法

 押木は前述の文献において、研究の客観性を確保するため、字形間に生ずる差異を、「連続性差異」「非連続性差異」に分類している。本研究では、次の特徴を抽出することとした。

	連続性の差異 −角度(方向)  形状(はらい・とめ)
	非連続性の差異−画数(端点) 	折れ数
			曲がり数(90°〜180°の方向変化をもって1とする)
			交接数		ループ数

2−3 非連続性の差異

 非連続性差異として、
の5項目についてチェックした。その結果として、「わ」「を」を例として報告する。

 「わ」について、上記のチェック項目から、表1に示す4つのパターンが得られた。この表において、パターン<A>は、図1に見られるように書写教科書に掲載されているパターン(以下、学習時に規範とされるパターン)である。この4パターンの出現率として、1026データ中、各パターンがしめる割合をパーセントであらわしたものが、表2である。学習時に規範とされるパターンが47%と最も多いものの、過半数に達しない。

 「を」について、先のチェック項目から、表3に示す5つのパターンが得られた。この表において、パターン<A>は、図2の学習時に規範とされるパターンである。この5パターンの出現率は、表4のとおりである。学習時に規範とされるパターンが43%と、「わ」と同様に最も多いものの、過半数に達しない。


2−4 連続性の差異

 連続性の差異としてチェックした項目のうち、最終画の方向とその終筆の形状について、「ゆ」「こ」「さ」「え」を例として報告する。  「ゆ」については、表5の図のように第一画目と二画目の交点から罫線に垂直な線分を引き、第二画目の終筆がその左・一致・右のいずれに位置するかで分類した。図3に見られる学習時に規範とされるパターンは、左<A>に分類できる。調査結果は表のとおりで、左が78%と多くを占めているものの、それ以外も22%見られた。


 「こ」「さ」「え」については、最終画における最下部から水平線を引き、

で分類を行った。なお、「こ」「さ」が2分類のみであるのは、教科書に掲載されている字形の 終筆部が、ほぼ下方へ向かうと思われるものと、水平という判断とで迷うものがあり、調査においてもこの区別を行わなかった。


 「こ」「さ」の学習時に規範とされるパターンは、図4・図5のとおり終画終筆の方向は下方に向く。その調査結果は、「こ」の場合表6のとおりで上方・下方がほぼ50%ずつ見られ、「さ」の場合表7のとおりで下方が82%と多いものの、上方も18%見られた。


 「え」の学習時に規範とされるパターンは、図6のとおりほぼ水平に分類できる。調査結果は、表8のとおりで上方に向くものが86%と多くを占めた。なお、<B>のグループに属するすべての「え」のサンプル字形について、図7のように、最下点から終筆部を結ぶ線分と罫線とのなす角度を求めた。平均は、32度であった。

 さらに、「ゆ」「こ」「え」において、学習時に規範とされるパターンの終画の終筆は「ゆ」=はらい 「こ」=とめ 「え」=とめ となるわけであるが、調査したパターンでは、「ゆ」=とめ 「こ」=はらい 「え」=はらいが見られた。多少主観的な部分が介入するが、これらの出現率は表9のようになる。規範とされるパターン以外のものとしては、「え」において最大で77%見られる。

 以上より、学習時に規範とされる字形パターンと異なるパターンが見られることが確認できた。



3. 字形変化とその条件

 前章の結果としてのこれらの差異について、まったくランダムに生じるものでなく、何らかの条件下において生じやすいのではないかという予測をする。押木は先の論文において、条件として考え得るものを提示しているが、本研究においては、

に限定して検討をおこなった。以下、「わ」「を」「ゆ」「さ」「こ」「え」を例に考察を進める。


3−1 書字条件−書字目的

 先にあげた小篆・漢碑と簡牘の例を出すまでもなく、当然書字目的により字形(広義に字体を含む)が変化するのは当然である。今回は、実験的条件提示ではあるが、次の3条件を提示した。  先にあげた「わ」「を」の非連続性差異の表を、上記の条件別で提示したものが表10である。すなわち、条件別筆記による342データ中に各パターンがしめる割合を、それぞれパーセントであらわしたものである。 <条件1(提出書類)>と<条件2(ノート)>との間の差が大きいことが見て取れる。「わ」の場合、学習時に規範とされるパターン<A>が<条件1>→<条件2>で約6%減少し、パターン<C>が9%増加している。「を」の場合、学習時に規範とされるパターン<A>が<条件1>→<条件2>で約14%減少し、パターン <E>が7%増加している。

 また、先にあげた「ゆ」「さ」「こ」「え」の終画の方向の表を、上記の条件別で提示すると表11のようになる。「こ」「え」では、条件による出現率の差はほとんど見られないといってよかろう。「ゆ」「さ」では、<条件1>と<条件3>との間の差が大きいことが見て取れる。「ゆ」では、学習時に規範とされるパターン <A>が<条件1>→<条件3>で約19%減少し、「さ」では同様に10%減少している。

 次に終画終筆の形状(はらい・とめ)について、条件別に提示したものが表12である。学習時に規範とされるパターンが<条件1>→<条件3>で約35%〜21%減少している。

 予想したとおり、以上の結果は比較的公的な場面(条件1−履歴書・提出書類)において学習時に規範とされるパターンが多く出現し、比較的私的な場面(条件2−ノート、条件3−友達への手紙)において、それ以外のパターンの比率が多くなることが見いだされた。ただし、あくまで実験的環境における調査であることと、条件1〜3の筆記を同一時におこなったため、3回の筆記による疲労や心理状態の変化等の要素が加わっていることから、厳密な結果とは言いがたい部分もある。


3−2 主体に関する条件(1)−年齢−

 本来、年齢を条件として調査する場合、同一被験者を成長につれてサンプルをとっていく縦断的方法をとるべきであるが、今回は同一地方の小学生・中学生・高校生を調査し、それによる差異−各パターンの出現率−を以てかえることとした。

 先にあげた「わ」「を」の表を、校種別で提示すると表13のようになる。<小学生>→<中学生>→<高校生>でそれぞれ差が見られる。「わ」の場合、学習時に規範とされるパターン<A>が<小学生>→<高校生>の間に15%減少し、パターン<C>が12%増加している。「を」の場合、同様に<A>で約28%減少し、<E>が23%増加している。

 また、「ゆ」「さ」「こ」「え」の終画の方向の表を、校種別で提示したものが表14である。「ゆ」のパターン<A>において18%、「え」のパターン<B>において9%の減少が見られる。

 さらに、「ゆ」「こ」「え」の終画終筆の形状について校種別にまとめたものが表15である。「こ」「え」において、学習時に規範とされるパターンが<小学生>→<高校生>で21%〜27%減少する様子が見られる。

 結果として、書字能力は<小学生>から<高校生>と向上するであろうことが予測されるが、パターンの出現率を見ると学習時に規範とされるパターンが減少する場合があることがわかる。


3−3 主体に関する条件(2)−性別−

 先に取り上げた山根は、「変体少女文字」という語を用いているように、対象を「少年」ではなく「少女」としている。このことは、男子よりも女子に特殊な文字を書くことが多いことを示唆しているのだろう。性別により、学習時に規範とされるパターンとの差異が異なるのか、検討する。

 先にあげた「わ」「を」の表を、男女別に提示したものが表16である。学習時に規範とされるパターンの出現率は、「を」について6%の差が見られる。また、それぞれのパターンの比率を比べると、男子に多いパターンと女子に多いパターンとで最大15%程度の差が見られる点が興味深い。

 「ゆ」「さ」「こ」「え」の終画の方向について、男女別で提示したものが表17である。「ゆ」「え」では男子の方が若干学習時に規範とされるパターンが多いものの、全体的な傾向はつかめない。

 さらに、「ゆ」「こ」「え」における、終画終筆の形状については、表18のようになる。学習時に規範とされるパターンについて、「ゆ」は男子、「こ」「え」においては女子が多い。

 結果として、若干男子の方に規範とされるパターンが多く見られる傾向があるが、予想外にその差は少ないと言えるだろう。なお、「を」のパターンの構造が、男子・女子で異なる傾向を見せた点も興味深いと言えよう。



4. 字形の変化における方向性

 前章までの検討から、性別による差異も多少見られるものの、書字目的・年齢(校種)による差異の大きいことがわかった。<小学生>から<高校生>へと書字能力は向上するであろうことが予測されるが、実使用時の字形を見ると学習時に規範とされるパターンが減少していくことがわかる。このことから、これらの差異の出現=変化は、何らかの方向性を持つのではないかと予測できる。

 佐藤*3は、まる文字と従来のひらがなの比較をおこない、まる文字発生の底流に流れる字形変化の方向性を次のように考察している。

本研究では佐藤の字形変化の方向性のうち、第一次変形として、
の3点から、調査で得られているパターンの考察をおこなった。


4−1 単純化

 単純さを判断する方法として、樺島ら*4は次のようにひらがな字形(字体)の複雑度を定義している。

複雑度 = h + k + m

 今回のような目的にこの定義を使うことには疑義があるが、その考察は以後の課題とし、本稿では、表1・表3の数値を次のように代入し、「わ」「を」の各パターンの複雑度を求め、結果として表19を得た。

H= 端点/2 K= 交接 M= 折れ + 曲がり

 規範パターンに比べ、それ以外のパターンは複雑度が低く、単純化されているといえよう。ここで、各パターンの複雑度の順に、出現率について<条件1→3>および<小学生→高校生>の間の増減を提示したものが、表20である。

 学年(校種)が上がるにつれ複雑度の高いパターンは減少し、逆に複雑度の低いパターンが増加していることがわかる。ただし、先に述べたように樺島らによる複雑度の定義が書きにくさと相関があるかどうかは定かではない。たとえば、「を」のパターン<E>は<C>より複雑度が高いが、連続性と曲線性から<E>の方が書きやすいのではないかという想像ができる。著者らは今後の検討課題としたいと考えている。


4−2 横書きへの移行にともなう変形

 いうまでもなく、ひらがなの字形は縦書き書字のなかで成立したものである。特に、終画の方向が縦書きに適していることはすでに指摘されているとおりである。ちなみに6社の小学校書写教科書のひらがなの終画の方向を、多少主観的ではあるが分類すると次のようになる。

  1. 左下に向かうもの−あうわけすちのみゆらりろ
  2. 右下に向かうもの−いかきくこさそたてなにぬねはひふへほ
  3. 右横に向かうもの−えせとを(さきこたに)
  4. 右上に向かうもの−しもれん
      ※Bの(さきこたに)は、出版社によって異なる。

@Aを合計すると46文字中38文字の終画が下方への方向性を持っている。現在のところ、学習時に規範とされるパターンにおいて、横書きしやすい終画方向の工夫をした例は見られない。しかし、実使用時、特に速書した際に終画方向に何らかの変化が見られても当然であろう。本稿では、横書きにおける、終画の下方への方向性とはらいは無駄な動きであると仮定し、終画の方向性・終画終筆部の形状の二点について検討する。


 「ゆ」「え」「こ」のいずれも、学習時に規範とされるパターンは図8のように、縦書きに適した終画終筆部の方向・形状をしていると言えよう。すなわち、「ゆ」はそのまま<左下方向>への<払い>、「え」「こ」の場合は折り返して向きを変え下方へ続ける必要から<右方向>へ<止め>となる。ところが、横書きにする場合は図9のように、「ゆ」は折り返して向きを変え右上方へ続けるため<止め>、「え」「こ」の場合はそのまま<右上方向>への<払い>とした方が滑らかに感じられる。

 「ゆ」「え」「こ」の前掲の表のうち、終画終筆部の方向・形状のみを整理したものが、表21である。終画方向についてみると、横書きに適するであろうパターン(以下、横書き型パターン)が、「え」においては86%も見られる。また、終画終筆部形状の場合も同様のパターンが77%から26%見られ、特に<条件1>→<条件3>につれて、また<小学生>→<高校生>へと増加する傾向にある。

 終画終筆部の方向と形状との相互関係を見るため、全体を100としてパーセンテージであらわしたものが表22である。「ゆ」では縦書き型の<左下><払い>が64%と多く、「え」では逆に横書き型の<右上><払い>が67%を占め、「こ」では前者が31%後者が34%となっている。これらのうち、縦書き・横書き型の2パターンずつをそれぞれ足してみると、「ゆ」で76%、「え」で71%、「こ」で65%となる。クラメールの関連係数は、それぞれq=0.34、0.06、0.30を示し、終画の方向変化と相俟って終画の形状変化が起こる傾向があることを予感させる。

 以上2点の調査に限定すると、実用性が高まるにつれて、横書き書字に適するであろうパターンへの変化が自然進行的に発生していると言えるだろう。ただし、今回の調査は、横書き書式のみのデータである。横書き書式に見られる特徴を明らかにするためには、補集合としての縦書き書式に見られる特徴を調査する必要があることと、現代のように横書き書式が中心となる以前のデータの調査によらなければならない。


4−3 字形素の淘汰

 さて、先の「え」の終画方向では、学習時に規範とされるパターンでないものが86%見られた。これを横書き書字によって生じる変化のみで捉えて良いだろうか。たとえば結びの形状は、「は」「ほ」「ま」「よ」などに代表される形状と、「の」や「お」などの形状とでちがう形状が学習時に規範とされるパターンに見られるが、これらが近い形状に書かれることはこれまでも指摘されている。要するに、文字を構成するパーツ、すなわち字形素がより少なくなるよう淘汰されるというものである。このことは、形状のみでなく、当然書字運動のパターンの減少、淘汰ということもできよう。運動パターンの減少は、学習の軽減にもつながる可能性を持つ。

 さて、「え」の形状の問題に関しては、「ん」の形状との混用の可能性があり得る。図10に、「え」と「ん」とで近い形状をしているものを、同一被験者の文字を並べることで示しておく。詳しい考察は、今後の研究の課題としたい。




5. おわりに

 本研究は、限られた地域における同一時点での小中高校生を対象とした研究であり、本稿はその中から限られた字種について報告したに過ぎない。本来なら、同一被験者の成長の過程でサンプルを採取する縦断的調査の必要があろうし、条件の提示についてもあくまで実験的環境におけるものである。しかし、本稿は事実を再現性のある形で取り扱ったつもりである。その中で、 について、それらの可能性を示すデータが得られたことは事実である。

 小規模な調査・研究でも、それが再現性のあるものであって、それを積み重ねていくことより、実使用時の手書き文字の全体像およびその変化・差異を明らかにできるのではないかと考えている。

 なお、本研究における今後の課題として、

をあげておく。

 本研究にご協力いただいた、サンプル収集協力学校をはじめとして皆様に感謝申しあげます。



*1 山根一眞:『変体少女文字の研究』,1986 講談社
*2 押木秀樹:”手書き文字研究の基礎に関する諸考察”,『書写書道教育研究』7,p.105-84,1993
*3 佐藤栄作:”現代かなもじ小考”,『山手国文論攷』8,p.24-,1987
*4 樺島忠夫・佐竹秀雄:”ひらがなの字形に順序を与える”,『計量国語学』66,p.8-,1973