香川県小学校教育研究会書写部夏期研修会講演 資料
2000年7月28日
新学習指導要領と書写の基礎基本

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 字形をを整えて書く方法は、必ずしも一つではないはずです。先ほどを見ていただいたとおり、この図でいえば上の字も下の字も、どちらも整っているといえるでしょう。

 しかし、覚えやすさという点ではどうでしょう。

 まず「書」という字だけで考えたとき、左のパターンですと、一画一画長さの比率を覚えなければなりません。それに対して、右のパターンでは、横画は大体同じ長さにたくということだけを覚えておけばよいわけです。ただしそれだけでは文字としての整った印象になりませんので、一画だけ長く書くところを覚えておけばよいわけです。

 どちらが覚えやすさという点で、簡単かということは申すまでもありませんね。

 そして、「書」という字だけでなく、他の字にも応用するということを考えれば、さらにその有効性はわかるはずです。左のパターンでは、おおよそ「書」という字にしか用いることのできない知識になってしまいますが、右のパターンなら複数の横画がある字について同様に考えることができ、ただ一画強調をする画のみを、その字ごとに覚えておけばよいということになります。

 もちろん、センスの良い子などは、直感的に上の左のパターンをすぐに身に付けることもあり得ます。それはそれで認めてあげて良いと思います。しかし、苦手な子にとって一字一字覚えさせていくのは、かなりの負担になるはずです。