香川県小学校教育研究会書写部夏期研修会講演 資料
2000年7月28日
新学習指導要領と書写の基礎基本

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 学習指導要領は、一見すると、重複がなくなっているように思えますが、「文字の形」という上位概念は、全学年にわたって出てまいります。「大きさ」「配列」「組立て方」は、3・4年生と5・6年生とで繰り返し出てきています。

 繰り返し学習の必要性について、この図をご覧いただきたいと思います。前回も少々触れましたので、覚えておられる方もいらっしゃるかと思います。

 たとえば算数のような学習内容ですと、小学校一年生がおこなった足し算の結果と、大人がおこなった足し算の結果とは、かわりはないはずです。大人になって、可能な桁数が増えたり、計算速度があがっても、結果は変わりません。同様に、国語に関しても、書かれた文字が正しいが正しくないかという点に関しては、大人でも子どもでも、正しい字を書かなければなりません。

 一方、書写の場合、速度の向上については、算数の足し算と同様に考えられそうです。しかし、字形などについてはどうでしょうか。字形や読みやすさなどについては、正しい間違っているといった判断はできませんし、またいきなり小学校一年生が大人のいうような字を書くというのも無理なことです。このような質的向上をめざす教科の場合、発達段階に即して、繰り返し学習する中で、質的な向上をめざしていく必要があると考えます。

 学習内容の厳選ということは、必要なことだと思います。ただし、質的向上をはかる教科の場合、まったく繰り返し学習をおこなわないというわけには、いかないはずなのです。